調理

キノコはがんにも効果がある

キノコは体に良いと言われますが、最近ではがんにも効果があるということで注目されています。
その中の一つがアガリクスです。

アガリクスというのはブラジル原産のキノコの一種です。
似たようなものとして、日本や中国では霊芝と言われるサルノコシカケが同じような健康成分があるとして注目されてきました。
しかし、このようなキノコ類ががんに効果があると言われるのはなぜでしょうか。

なぜキノコが注目されるのか

キノコには色々な栄養素が含まれています。
特に他の食物に比べて多糖類という物質が多めに含まれているものがあり、その中でもβグルカンという物質は免疫に作用するものです。

私たちの体の中では毎日数千個のがん細胞ができています。
しかし、誰もががんを発症するわけではないのは、通常は私たちの免疫システムによってがんを排除することができているためです。

がんの発症が起こるのはこの免疫力の低下によってがんが排除できないことと関係があるとされています。
そこで、予防法や治療法の一つとして免疫のメカニズムに影響を与えるβグルカンを含んでいるキノコを摂取することが良いであろうと考えられているのです。

免疫力と体の関係

免疫力が高いことが重要なように言われることが多くありますが、免疫系が過敏な反応をしてしまうとアレルギーを起こす原因となりますし、逆にあまり反応をしないとがん細胞を攻撃できずにがんを発症するということがあります。
そのため、私たちの体はちょうど良い加減で免疫が作動するようにできています。

この免疫系の調整機能をしているのが腸です。
そこで腸の中で免疫機能に影響を与えることが必要なのですが、キノコに多く含まれるβグルカンは分子が大きくなおかつ糖類同士の結合が強いです。
そのため、口から摂取をしてもそのまま消化吸収されることなく腸まで届けることができます。

腸内環境が免疫のメカニズムに影響をしていますから、腸までこのβグルカンが届くことは免疫を正常な状態を維持するためにとても重要です。
そのためキノコ類の摂取ががんに効果があるということが言われています。

がんの元を減らすためには日常の食生活から

キノコ類は食物繊維が豊富ですから腸内環境を健康に保つことにも効果的です。
腸内環境が整うことで健康になれるのはもちろんですが、美肌効果もありますしアンチエイジング効果もあります。

キノコを摂取することで食事のカサ増し効果もありますから女性にとってはダイエット効果も得られます。
このようにキノコには色々なメリットがあるために食べていて損になる食材ではないのです。
がんを予防するために食べるのはもちろんですが、食べることで美肌やダイエット、アレルギー予防とたくさんの効果を得ることができます。