思わずのめりこむ人も
最近、老若男女に「登山」を趣味に持つ人が増えていると言います。
登山をしない人からすると「そんなに疲れることがよくできるなあ」と思うものではないでしょうか、しかし、実際には元々そう思っていた人が登山を経験して、一気に没入してしまうということもあるようです。
それでは、登山にはどのような魅力があるのでしょうか。
登山の魅力は、まず「達成感」があります。
自分の足で疲れながらも山を登り、頂きに到達したときに見る景色というのは他のどんな景色にも勝る美しさを感じることができるでしょう。
この疲労感の到達する先を見ることができる、というのが、登山を何度も何度も楽しみたくなってしまう理由となっています。
ハイキングコースなどの設備がある初心者向けの登山は初めての人でも登りやすいため人気です。
当然登山をすることで、「運動」をすることができるため、運動不足によって発生する体の不具合をある程度防ぐことができるようになります。
高齢になってくると特に健康を目的にして登山をする人が多くなってくるのはこういった理由です。
最近では慢性的な運動不足によって筋力が不足し、日常生活に支障をきたしてしまうという「ロコモーティブ・シンドローム」というものも話題となっており、翻って登山という趣味にもさらに注目が集まっている、という次第です。
ゆっくりと時間をかけて登ることで体に負担をかけすぎずに運動をすることができます。
また、一人で行っても仲間を集ってもできることであるため、楽しみがたくさんあります。
登山では登山者同士や山への礼節が必要となりますが、登山者同士で声をかけあうなどのコミュニケーションを図ることが可能です。
登山の注意
ただ、登山は確かに魅力的で健康的な趣味ではありますが、十分注意して行なわなければならない趣味だ、ということはしっかり理解して置く必要があります。
それほど標高が無い山であっても、少し道を外れると戻ることができなくなり、遭難してしまうという可能性は十分にあります。
それこそ富士山のように整備されている山であっても、やはり場合によっては万が一の事態に陥る可能性があることは忘れてはなりません。
特に、高齢になってから運動不足を解消する目的で登山を始める、という人は、しっかり準備をして臨むようにする必要があります。
いきなり登山という負荷の強い運動をすると、思わぬ所で足や腰を傷めてしまい、身動きが取れなくなってしまうことも有ります。