ボールペン

生きてきた軌跡

家庭に仕事にと忙しく生きてきた人には、なかなか自分のことを省みる時間がなかったのではないでしょうか。
しかし、やはり自分自身の人生のことを、自分がよくわかっていないというのは寂しいものです。

終活の一環として、自分が歩んできた人生の歴史を書き記してみるのは如何でしょうか。
ここではそんな、いわゆる「自分史」の書き方についてポイントを紹介します。

自分史の作成において、特に決まりがあるわけではありません。
自分が納得の行く形のものであれば、どのような体裁のものでも自分史であるといえます。

例えば私小説のような形で自分の歴史を振り返るのも良いですし、年表のように自分の出来事をまとめてみるのも良いでしょう。
もちろん、これらを併用して自分史の教科書のようなものを作っても構いません。

ただ、記載内容が自由であるがゆえに、かえって書きにくいと感じる人も多いのではないでしょか。
最近ではこういった人に向けて自分史の基本的な書き方を紹介する本やノートなども紹介されているため、こういったものを参考にしてみるのも1つの方法です。

自分の中での温故知新

自分史をつけることは、ただ自分の過去に思いを馳せ、懐かしさを感じるということだけが目的ではありません。
同時に、自分の過去を見つめなおして、残された時間をどのように過ごすのか、ということを考えるためのものでもあります。

例えば自分史を見てみた時に「やっていないこと」が見つかることがあるでしょう。
残された時間の中で、「やっていないこと」に挑戦をする、というのも1つの使い方です。

賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉があります。
自分の過去をただ漠然と経験として見るだけでは、上手く咀嚼して次に活かす事ができない場合もあります。

自分史を作り、自分の過去を客観的に見ることによって、新しいことが見えてくることもあるのではないでしょうか。