生きがいを見つける大切さ
今、「退職後」に生きがいを見いだせなくなってしまう高齢者が多いことが問題となっています。
特に今退職が近づいている年代であれば男性に多い症状で、仕事に生きてきたために仕事が無くなってしまった途端にやることがなくなってしまう、ということが良く有ります。
その結果、日常を無為に過ごしてしまうようになり「認知症」などの症状が発生してしまう、ということもあると言われています。
それでは、そのような「老後」になってしまわないためには、どのようなことが重要なのでしょうか。
この生きがいというのは、当然人によって違っているものです。
老後に打ち込むことができる趣味があるというのであれば、もちろんそれを生きがいにするというので構いません。
むしろ、それが一番楽しめる生き方だといえるでしょう。
ただ、これまで趣味などをあまり持たず仕事に生きてきた人に取って、いきなり趣味で生きがいを見つけろと言われても困ってしまうことが多いでしょう。
そういった場合には「仕事」を探すのも良いのではないでしょうか。
せっかく退職したのにまた仕事をするのか、と思うかもしれませんが、実際に仕事が無くなって、これまでの時間の多くを占めていた物がなくなると、空虚に感じてしまうことが少なからずあります。
その空虚を埋めるために、新しい仕事を探す、というのは決して無駄になることではありません。
どんな仕事が良い?
それでは、老後に始める仕事はどのようなものがよいのでしょうか。
これまでの経験を活かすことができる仕事も良いでしょうし、敢えて今まで挑戦したことが無いような仕事を見つけてみるのも1つの方法です。
ある程度資金に余裕があるのであれば自営業として起業をするのも1つの楽しみ方でしょう。
昨今では仕事のスタイルも多様化しており、出勤をせずとも自宅でできるような仕事が多く存在しています。
インターネットさえ使用できればできる仕事の幅も広がるため、パソコンの勉強をしてみるのも良いでしょう。
ただし、高齢者の仕事において注意しなければならないのは、「偉ぶらない」ことです。
年功序列で生きてきた人に取ってはなかなか受け入れられないことかもしれませんが、新しい仕事を始めるのであれば高齢であっても「新人」であるということは忘れてはいけません。
お互いが尊重しあって仕事ができるようなスタイルを見つけることが「生涯現役」を続けるために重要なポイントとなるでしょう。